富裕層の金銭感覚 その2
富裕層の金銭感覚について第二弾です。前回は富裕層が買い物をする際の考え方について書きましたが、今回は消費の仕方についてご紹介していきたいと思います。
消費の傾向や派手さはタイプによって異なる
富裕層の消費の傾向や派手さは、タイプによって異なってきます。例えば、一代で資産を築いた「セルフメイドリッチ」と親から資産を引き継いだ「バトンタッチリッチ」とでは、次のような違いがあります。
セルフメイドリッチに多いのが、創業社長です。程度の差はありますが、お金を持った段階で消費スタイルや生活様式が派手になっていき、次第に落ち着いていく人が多く見られます。
一方、バトンタッチリッチは2代目社長や3代目社長です。幼いころから豊かな生活を送っているため、消費スタイルや生活様式は比較的落ち着いています。
時間を買う意識が高い
富裕層の多くは自分自身の価値の高さをよく知っています。そのため、時間を捻出するための出費は惜しみません。「時間を買う」ということで分かりやすいのが、住まいや移動手段です。
バリバリ働く富裕層の場合、オフィス近くに住む「職住近接」を実践しています。一般的にオフィスは都心部に構えることが多く、その近くに住もうとすると家賃がかかります。
しかし、職住近接では通勤時間を短縮できるので、自分の時間価値を考えれば、見合った家賃と考えるのです。六本木にオフィスを構える経営者が六本木ヒルズに住むようなイメージです。
中にはオフィスの入ったビルの違う階に住むという、極端な人もいます。
移動手段も同様です。運転が好きで自らハンドルを握るという人もいますが、一般的にはタクシーを利用したり、運転手を雇ったりします。後部座席で過ごすことで、移動時間を仕事や急速に使うのです。
他にも時短家電を導入したり、家事代行サービスを利用したりすることも「時間を買う」意識の表れといえるでしょう。
だからこそ、富裕層は待たされることを大変嫌います。富裕層を相手にする場合、時間には気をつけましょう。
健康や見た目にお金をかける
富裕層ほど、健康や見た目にお金をかけています。パーソナルトレーナーの指導を受けたり、洋服や腕時計、靴などのアイテムにこだわったりします。それは、健康や見た目が収入を維持するために重要な要素だからです。
健康は、時間価値と直結します。不労所得が大きいタイプでない限り、働き続けないと収入は維持できません。働き続けるには健康である必要があります。
重要なポストについている場合、自身の健康を保ち、適切な判断をしないと、資産が損なわれるかもしれません。
見た目にお金をかける理由は、第一印象をよくするためです。ビジネスシーンにおいて第一印象を決めるのは見た目であるため、お金をかけています。決して、ぜいたくをしているだけではないのです。