ホーム » 富裕層ビジネスの概要 » 富裕層にもコト消費の価値が高まっている

富裕層にもコト消費の価値が高まっている

体験

コト消費とは

コト消費とは商品やサービスそのものではなく、それを使って得られる経験や体験に価値を見出すことです。
今まで商品やサービスといったモノのスペック・機能に価値を感じるモノ消費ではなくなってきました。
それは、欲しいものは手に入れられるようになり、お金を使って物欲を満たすのではなく、精神的な豊かさを求めるようになったと考えられます。
この傾向は2015年には始まっていて、JR東日本企画の調べによるとモノへの欲求が下がっており、習い事や資格取得、留学など学びやエステやじマッサージ、ジムなど体のメンテナンスといったコト消費にニーズが高まっています。

富裕層が海外旅行に求めるものとは

海外旅行へ行くような富裕層の場合、ミシュランガイドの3つ星レストランへ入れるツアーや観光客の少ない貸し切りをオーダーしたりとモノを消費するのではなく、体験を通じた内容となっています。
旅行先もイタリアやフランスといった誰もが知る観光地ではなく、キューバやクロアチア、アイスランドなどこれまで注目されていなかった国の人気が上昇しています。
これは日本の富裕層だけではなく、海外の富裕層も同様で、日本に旅行へ訪れた場合、家元でお茶を習ったり、本格的な座禅を体験できたりするプログラムが人気です。

富裕層に刺さるコト(コンテンツ)とは

価値のあるコンテンツであっても、提供の仕方に問題があれば価値をわかってくれません。
体験するコンテンツの場合、一般のインストラクターが教えますが、富裕層は本物から教わりたいという気持ちが強いため、値段が高くてもプロから手ほどきを受けるようなサービスを求めます。
また、融通の利く体制も大切です。富裕層は貸し切りや非公開になっている場所へ入りたいといった特別感を大事にします。
日本人はサービスについて安く見がちですが、富裕層は価値あるものに対して惜しまずお金を払います。そういった要求にも応えられるような体制にすることが重要です。