準富裕層とアッパーマス層が富裕層になるには
そもそも富裕層の定義については明確ではありません。各調査機関が基準を設けており、その額はまちまちです。
ここでは広く参照とされている野村総合研究所の調査をもとに紹介していきます。
準富裕層とは
「純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満」が準富裕層とされています。その資産は本業によるもの(インカムリッチ)が多く、例えば夫婦で公務員といった家庭なら、総収入と退職金で5,000万円以上の貯蓄が可能なため、準富裕層に該当します。いわゆる士業を職業にしている人や、外資系企業に務めている人も準富裕層に該当することが多いのが特徴です。
ちなみに、「純金融資産保有額が1億円以上5億円未満」が富裕層とされています。5億円以上は超富裕層となります。
準富裕層の資産の増やし方
本業からの収入でこれだけの貯蓄ができるのが大きな特徴ですが、資産活用に関しては本業が忙しすぎてアッパーマス層ほど注力できない傾向にあります。不動産や株といった基本的な投資をしている人は多いものの、冒険するようなことはあまりありません。資産管理をしっかり行いながら、確実性の高い収入増を目指します。
アッパーマス層とは
純金融資産の保有額を5階層で分けたとき、マス層(普通の所得世帯)と準富裕層の間に位置するのがアッパーマス層。「純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満」とされ、2019年時点では712.1万世帯が該当しています。
アッパーマス層の資産の増やし方
本業による収入だけでなく、投資や不動産からの収入などで純金融資産を増やしているのが特徴です。資源がまだ限られているため、大幅な貯蓄増はかなりの知識が必要なのが現実。なので失敗しにくい不動産経営が入りやすいところでしょう。信頼できる不動産会社に出会えるかもカギとなります。
準富裕層やアッパーマス層が富裕層になるには
当然ですが資源は必要です。
富裕層は親もリッチだという場合が多く、一代で財を築くといったサクセスストーリーはあまりないのが現実。なら段階を経て徐々に資産を増やしていくのが順当です。
大切なのは投資する世界のプロの助けを借りること。信頼できる相談先を見つけられるかが大きなターニングポイントと言えます。
参照元:野村総合研究所(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1)